(※この記事は、2023年6月19日に更新されました。)
メールマーケティングの効果測定を行う際の指標の一つとして用いられるのが、メールの到達率です。
しかし、使用しているメールサーバがメールブラックリストに登録されてしまうと配信したメールが受信者のもとに到達しなくなってしまいます。
メールの到達率が著しく低い場合、メールサーバのIPアドレスがブラックリストに含まれていないかを確認しましょう。
本記事では、ブラックリストの種類や登録される原因について解説しています。
メール配信を行っている方は、ぜひご活用ください。
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ブラックリストとは、不審なメールを配信しているIPアドレスのリストです。
怪しい挙動のIPアドレスをインターネット内で共有しておくことで、利用者を悪質な行為から遠ざけることが目的で作成・公開されています。
メール配信を行う企業は、自社のメールサーバがブラックリストに登録されないよう、インターネット上のマナーを守って配信を行う必要があります。
IPアドレスがブラックリストに登録されると、配信したメールが送信先に届かなくなるなどの影響を受けます。
受信先の迷惑メールボックスに振り分けられてしまう場合とは異なり、受信者側のサーバによってフィルターされてしまうため受信者はメールを受け取ることができません。
ブラックリストには、ドメインやIPアドレスなどの種類があります。
その名の通り、ドメインのブラックリストには、ドメインリストが登録されており、IPアドレスのブラックリストには、IPアドレスリストが登録されています。
これらのブラックリストはメールサーバー上で運用されメールの送信や受信時に使われます。
もし送信元がブラックリスト登録に該当する場合、受信側はそのメールの受け取りを拒否することができるため、スパムやマルウェア感染を防ぐことに繋がるのです。
「IPアドレスがブラックリストに登録されているかもしれない」、「メールが届かない!」と思ったら、次のような対処法をとることをおすすめします。
IPアドレスがブラックリストに登録されているかを確認しましょう。
確認するためのツールやサービスを利用することでその原因まで確認することができます。
ブラックリストサービスのホームページなどから解除手続きを行います。
手続きの際にはなぜブラックリスト登録されてしまったのかという原因を明確にしておくことでスムーズに解除が可能です。
スパムメール対策やセキュリティ設定が行われていますか?
メールの認証などが適切に行われていないために迷惑メールフォルダに振り分けられたり、メール配信の時間が通常よりも長くかかったりする可能性があります。
ブラックリストからの解除またはメールが届かない原因がはっきりするまで別のIPアドレスやメールサーバーを利用してメールを送ることができます。
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ブラックリストには大きく分けて2種類あります。
メールサービス提供会社が独自に作成しているものと、迷惑メール対策団体が作成・公開しているものです。
それぞれの特徴を説明します。
ISPや携帯キャリアなど、メールサービスを提供している各企業は、独自の基準でブラックリストを作成しています。
企業独自のブラックリストに登録されてしまった場合には、その会社のドメインのメールアドレスにメールが届かなくなってしまいます。
到達状況を分析し、特定のドメインの送信先のみ到達率が低い場合は、メールサービス運営会社の独自のブラックリストに登録されている可能性を疑いましょう。
迷惑メールへの対策を行う団体が情報を収集し、公開しているブラックリストが存在します。
一般的にメールブラックリストと言われる場合はこちらを指しているケースが多く、DNSBL(DNS Blackhole L ist)やRBL(Real-time Blackhole List)と呼ばれています。
各メールサービス提供会社は独自のブラックリストを作成するとともに、迷惑メール対策団体が運営するブラックリストを常に参照しています。
特定のメールサービスに依存せず全てのメールの到達率が低い場合は、迷惑メールの団体が運営するブラックリストに登録されている可能性を疑いましょう。
メールサーバの運用には独自のノウハウが必要です。
知らずにメールの配信を続けていると、悪意がないにもかかわらずブラックリストに登録されてしまう可能性があります。
また、自分自身には全く問題がない場合にもブラックリストに入ってしまうケースについても解説します。
迷惑メール配信業者を特定するために、各団体ではスパムトラップを設置しています。
スパムトラップとは、使用されていないメールアドレスをあえて開放し、無断で送られてきたメールを捕捉してブラックリストに加えるための罠のようなものです。
メールを送信する際、配信先にスパムトラップのメールアドレスが含まれていると、すぐさまブラックリストに登録されてしまいます。
こうすることで、メールアドレスを適当な文字列から自動生成して大量に送っている業者を捕捉することができます。
スパムトラップに嵌まらないために、メール送信先はオプトイン(受信者からの同意)を受けているメールアドレスのみに限定しましょう。
すでに利用されていないメールアドレスや、架空のメールアドレスにメールを送信するとエラーメールとなってメールが返ってきます。
エラーメールを放置したまま繰り返し送信し続けると、悪質な企業であるという判断をされてしまいブラックリストに登録されます。
メール配信先リストは常に最新化し、エラーメールとなった場合には配信先リストから削除するようにしましょう。
突然大量のメールを一斉送信するという行為も、悪質な迷惑メール配信者の行為と誤解を与えてしまいます。
プロモーションメールを配信する際は、全ての人に一斉送信するのではなく需要がありそうなユーザに優先的に送るなど配信先を選定しましょう。
自身の行動に身に覚えがない場合でも、ブラックリストに登録されてしまうケースがあります。
それが、同一のメールサーバ内に悪意のあるユーザが存在していた場合です。
ブラックリストは配信メールサーバーのIPアドレスのリストなので、運悪く同じサーバに迷惑メール配信者がいた場合に影響を受けてしまいます。
この場合は、メールサーバの管理者が悪意のある利用者を無効化した上で解除申請を行うことでブラックリストから消してもらうことができます。
ブラックリストに登録されているかどうかを確認する方法と、登録されてしまった場合の解除方法を紹介します。
ブラックリストを運営する団体は複数存在します。
中でも代表的なサービスは以下の2つです。
サービスにアクセスし、必要な情報を入力することでブラックリストを確認することができます。
1.「Spamhaus」個人・企業向けに迷惑リストを幅広く提供している迷惑メール対策団体
2.「Cisco Talos」個人向けに迷惑リストを幅広く提供している迷惑メール対策団体
まずはメールサーバが登録されているブラックリストがどの団体のものかを特定します。
また、ブラックリストに登録されてしまった要因がわかっている場合はすぐさま改善を行いましょう。
原因を改善しないまま解除をしても、繰り返しブラックリストに登録されてしまいます。
ブラックリストの解除申請は、メールサーバの管理者から団体向けに連絡を入れる必要があります。
迷惑メール対策団体として代表的なSpamhausでは、Webサイトから解除申請を行うことができます。
運営する団体によってブラックリストの解除申請手順は異なりますので、適宜確認しましょう。
IPアドレスがブラックリストに登録されてしまうと、配信したメールが受信者の元に届かなくなってしまいます。
メルマガなどのメールビジネスに悪影響を及ぼしますし、必要なメールが企業から届かないということは受信者側からの企業への信頼感低下につながります。
同一サーバ内に悪意のあるユーザがいた場合などの例外を除けば、基本的なマナーを守ることでブラックリストの登録は避けることが可能です。
マナーを守ったメール配信を心がけましょう。
Mailer To Goは、高い到達率のトランザクションメールを専門とするディベロッパーのためのクラウドメール配信システムです。
herokuなどのアプリケーション内からユーザーに、独自のドメインを使ってメールを配信することができます。
アプリ開発を行なっている方でメール配信システムを検討中の方は、ぜひ一度お問合せください。
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