(※この記事は、2023年5月24日に更新されました。)
マーケティングを担当している人の中には、
「メールマーケティングとはそもそもなんだろう」
「メールマーケティングの最新事例からアイデアを知りたい」
と考えている方もいらっしゃるのでしょうか。
本記事では、ビジネスの売り上げを向上させるために不可欠なメールマーケティングについて解説します。
メールマーケティングの特徴や種類に加え、2023年最新の成功事例を3つ紹介するので、成功につながるアイデアをぜひ手に入れてください。
Mailer To Goは、アプリやwebサービスの中からメールを配信することができます。独自のドメインも利用可能🙆
メールマーケティングとは、顧客や見込み客に向けて電子メールを利用して情報や商品・サービスを提供するマーケティング手法のことです。
メールマーケティングは、ビジネスにとって必要不可欠なマーケティング手法の一つです。
なぜなら、メールはほとんどの人が日常的に利用しており、メールを開いた人はその内容を確認することが多いからです。
また、メールマーケティングでは、ターゲットを細かく設定することができるため、見込み客に最適な情報を届けることができます。
メールマーケティングの効果は、ビジネスによって異なりますが、顧客の購買意欲を高めることや、顧客ロイヤルティを向上させることができます。
メールマーケティングとは、既存の顧客や見込み顧客に対して製品やサービスに関しての情報を発信するために送られるメールです。しばしば、メールマーケティングはターゲティングの工夫が施されていたり、目を引く画像が挿入されていたりなどマーケティングの要素が強いです。
そのため、メールマーケティングの主な目的は、顧客との関係構築や販売促進です。
一方で、メルマガは定期的に配信されるメールで特定のトピックやニュースを提供するためのメールです。メルマガの読者は自ら定期購読をするように、メルマガは読者にとって有益な情報(ガイド、ヒント、知識)などの提供を目的としています。
SNSやインフルエンサーマーケティングが流行している今日、メールを使ったマーケティングと聞くと古いというふうに思われる方がいるかもしれませんが、そんなことはありません。
2023年、携帯電話を所持している人口は今ままでで一番多いです。
そして、メールがクリックされるデバイスの半数以上は携帯電話です。
研究によると、2026年までにメール利用者は47億人に増加すると予想されています。
SNSやYoutubeなどを閲覧している際に広告が無限に出てきて疲れるという経験はありませんか?
このようにアウトバウンド広告を行う手段は増えていますが、自社に合ったマーケティング手法かどうかを検討する必要があります。
一方でメールマーケティングは、インバウンドマーケティングに向いています。
インバウンドマーケティングでは、既存顧客のエンゲージメント、満足度の向上、そして長期的に顧客との関係を構築していくことが目的です。
メールマーケティングとは、カスタマーサポートの1つでもあります。
サービスや製品に関するユーザーが必要な情報を提供することで、ユーザー体験を向上させることができます。
質の高いカスタマーサポートを提供することで、リピーター顧客を獲得していきましょう。
メールマーケティングのメリット4つをご紹介します。
なぜメールマーケティングが重要なのかを理解することで上手くメールマーケティングを活用できるでしょう。
メールマーケティングが費用対効果効果が高い理由は、郵送費や印刷費などのコストが必要ないためです。
大量のメールを一斉送信できるため、人件費も削減できます。
そのため、広告宣伝の費用を抑えながら多くの人に効果的なアプローチが可能となります。
また、リアルタイムで開封率やクリック率などのデータを収集できるため、最適化が容易であり、費用対効果の高い広告宣伝が実現できるでしょう。
このように、コスト効果が高いことにより、ビジネスのマーケティング戦略において、貴重な資源である広告費を有効に活用することができます。
メールマーケティングを効果的にしている要因の1つは、ターゲットの絞り込みが可能であるという点です。
ターゲティングメールとは、自社の商品やサービスを購入してくれそうな、あるいは興味を持ちそうな顧客層に絞り込んでメールを送信することができるということです。
例えば、女性向けのコスメ商品を販売する場合、女性層にのみメールを送信すれば、男性に配信するよりも効果的です。
また、年齢層や地域、購入履歴などを考慮してメールを送信することもできます。
このように、ターゲットを絞り込むことで、無駄なコストを削減し、より効果的にアプローチできるため、反応率や購入率が向上する可能性が高まります。
メールマーケティングでは、配信したメールの開封率やクリック率、購入率など、様々なデータを収集し効果測定を行うことができます。
そして、データを分析することで、どのような顧客が反応しやすいか、どのようなコンテンツが効果的かなどを把握することができます。
メールマーケティングツールを導入することで、メールがクリックされた回数や開封された割合などを視覚化すること効果測定をすることができます。
これにより、以下のメリットがあります:
1. データの分析が容易になり、コンテンツを改良、開封率を改善
2. 企業内での情報共有がしやすくなります。
具体的には、マーケティング担当者や営業担当者など、関係者が共通のデータを見ることで、より効果的な施策を打つことができるでしょう。
本格的にメールマーケティングを行う前に、メールの件名やコンテンツ、使用する画像などをa bテストすることで最適化を行うことができます。
開封された割合やリンクがクリックされた割合などをトラッキングすることで最も効果的なメールを配信することが可能です。
参考:12 Benefits of Email Marketing Your Marketing Team Must Know
Mailer To Goは、アプリやwebサービスの中からメールを配信することができます。独自のドメインも利用可能🙆
一方でメールマーケティングを行うにあたり、以下のようなデメリットもあります。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
メールマーケティングは、リードや顧客の興味のないコンテンツを配信してしまうと、迷惑メールに入れられたり、スパムとしてレポートされてしまいます。
そうなると、IPアドレスの評判が下がり、メールマーケティング全体のパフォーマンスが落ちてしまうという事態に発展しかねます。
このような事態を防ぐためには、
・メールのコンテンツをターゲットを意識したものにする
・個人情報の取り扱いについてを明確にする
・受け取りたい意志のある人にのみメールを配信する
などを気をつける必要があります。
今日では、メールを受け取ることのできるデバイスやメールプロバイダがたくさんあります。
画像や文字の配置などのメールのデザインを様々なデバイスやプロバイダに対応させる必要があります。
特定の記号やフレーズは、メールソフトやプロバイダによってはフィルターがかけられているため、注意が必要です。
メールマーケティングは、既存の顧客またはメールアドレスを提供してくれたリードにのみメールを送ることができます。
そのため、ターゲティング広告のように全く新しい人をリードにすることはできません。
一方で、すでに自社のサービスや商品に興味を持っている人にアプローチするためリードナーチャリングの効果的な手法とされています。
定期的にメルマガを配信している場合、メールのコンテンツを毎回新しく作る必要があります。
それに加え、a bテストやメールのパフォーマンス分析などをしていると、メールマーケティングは非常に時間のかかるマーケティング方法であることがわかります。
そんな時には、メールマーケティングのプロセスを自動化してくれるツールを導入することがお勧めです。
参考:Advantages and disadvantages of email marketing
メールマーケティングのコンテンツには以下の5つの種類があります。
種類を把握することで、自分の目的に合わせたコンテンツのメールマーケティングの種類を選ぶことができるため、情報収集や購入に役立ちます。
また、企業側のメールマーケティング戦略も理解することができるため、より効果的なマーケティングの手法について知ることができるでしょう。
「メールマガジン」とは、リードナーチャリングに使われるアプローチの1つです。
定期的に配信されるニュースレター形式のメールで、主に企業や団体が自社の情報や最新の情報を配信するために使用されます。
具体的には、メールマガジンでは、自社の最新情報や新商品の情報、お得なキャンペーン情報、トピックス、お役立ち情報などを配信することが一般的です。
メルマガの目的は、受信者がコンテンツを通してサービスや商品に関しての興味関心を高めていくことです。
「ステップメール」もまた、リードナーチャリングで使われるアプローチの一つです。
ユーザーが完了した特定のアクションに応じて自動メールを配信します。
顧客に対して情報や商品・サービスを提供し、興味関心を高めていく手法です。
具体的には、最初に興味を引くトピックや情報を提供する「ウェルカムメール」を送信し、その後、関連する情報や商品の紹介、特典の案内、購入に至るまでの段階的な情報提供を行います。
また、長期的な顧客獲得やリピート率の向上にもつながるため、マーケティング戦略において重要な役割を担います。
「ターゲティング(セグメント)メール」は、顧客リストを特定の属性情報に基づいて分類し、その属性に合わせた情報提供を行うメールマーケティングの手法です。
例えば、年齢や性別、購入履歴などの属性情報をもとに、それぞれのターゲット層に適したコンテンツや商品情報を提供することができます。
このように、より正確なターゲット層にリーチし、それぞれに適した情報を提供することで、反応率やコンバージョン率が向上するというメリットがあります。
また、顧客にとっても、個別に訴求されるため、より興味を持ってもらえる可能性が高くなるでしょう。
リターゲティングメールは、以前にサイトやアプリを訪れたユーザーに向けて、再度興味を持ってもらうためのメールマーケティングの手法です。
例えば商品ページを閲覧したけれど購入に至らなかったユーザーに対して、商品や特典の情報を再度送信することができます。
リターゲティングメールを活用することで、興味を持っていたけれど何らかの理由で購入に至らなかったユーザーに対して、再度商品やサービスの魅力をアピールすることができるため、コンバージョン率が向上する可能性が高くなるメリットがあります。
「休眠発掘メール」とは、以前に購入や登録をしていたが、最近は活動がなくなっている顧客に対して送信するメールのことを指します。
顧客に再び興味を持ってもらえるよう、特別なオファーや割引クーポンなどのキャンペーン情報を提供します。
また、最近の活動状況を問い合わせたり、フィードバックを求めたりすることで、顧客とのコミュニケーションを再開し、顧客のロイヤルティを高めることが可能です。
ただし、適切なタイミングやメッセージの設計が重要であり、スパム扱いされるリスクがあるため、注意が必要です。
参考:Types Of Email Marketing: 10 Emails You Should Be Sending
ここからは、メールマーケティングの成功事例3選を紹介していきます。
どのようなメールマーケティングを実施するか検討中の方はぜひ参考にしてください。
ハウスオブローゼは、メルマガの改善に力を入れ、メルマガ会員限定のキャンペーンやクーポンを配信することでリピーターを増やし、売り上げを伸ばしました。
毎日30店舗分のキャンペーンやクーポン、新商品の案内をメルマガ配信を行った結果、
顧客からのクーポン付メルマガは評判が良くリピーターも獲得しました。
成功した要因には、適切なタイミングでの情報提供やデザインの工夫など、細かな試行錯誤を重ねたことが挙げられます。
参考:少しの工夫で読者登録増加! ゼロからのスタートでも読者は集められます!
アパレルブランドのベイクルーズは、メルマガマーケティングの改善によって、自社ECの売り上げを前年比で77%アップさせました。
この実績を受け、現在もメルマガマーケティングの改善に取り組んでおり、効果を出し続けています。
ベイクルーズが成功した理由の一つは、マネジメントフォームと提携して複数種類のメルマガメールの文面を作成し、パターンや顧客に応じて臨機応変に配信することができたことです。
さらに、優良顧客、通常顧客、新規、購入見込み客、休暇顧客の5つのステージに振り分け、ステージに合わせたメルマガを完全自動で配信していることも成功の秘訣の一つです。
アパレル関係の雑貨やインテリアを取り扱う通販事業サイト「ベルーナ」では、メルマガの導入により顧客との接点を深め、売り上げを伸ばすことに成功しました。
ベルーナのメルマガの強みは、データ管理に基づく自動配信メールの導入です。
顧客のサイトの履歴に基づいて、購入履歴やお気に入りに登録した商品などに基づいてメールを送信しています。
在庫数が少なくなった場合や再入荷メールなどを効率よく配信することで、通常のメルマガ配信だけでは得られなかった高倍率のアップを実現しました。
これらの取り組みにより、ベルーナのメルマガ会員は100万人を超え、パーソナライズされたメール配信により顧客の注目を集め、売り上げを伸ばすことに成功しました。
メールマーケティングを行うにあたり、まず初めに必要なものはメールリストです。
ここでは、メールリストの作成のためにできる3つのことを紹介します。
一番簡単な方法として、メルマガ登録フォームをウェブサイトの様々な場所に設置することができます。
会員登録やメルマガ配信希望ボタンなどを
などに設置しましょう。
次に一般的な手法として、ホワイトペーパーやお役立ち情報などを用意しダウンロードフォームでメールアドレスを獲得する方法です。
この方法で、自社のサービスや製品に興味のあるリードのメールアドレスを獲得することができます。
フォームで名前や会社名などを聞くことでコンテンツをパーソナライズし、メールマーケティングを効果的に行うことができます。
最後にイベントやウェビナーを開催し、参加申し込みフォームを通してリードのメールアドレスを獲得することができます。
イベントやウェビナーが自社のサービスや製品に関連性の高いものであれば参加者はメルマガなどのコンテンツにも興味を示してくれる可能性があります。
メールマーケティングの目的に応じてメールリストを選びましょう。
例えば、自社のサービスや製品が地域限定のものである場合は、その地域に住んでいるリードにのみメールを配信します。
メールマーケティングを行うにあたり、メールのコンテンツがターゲティングされたものでないとすぐに迷惑メールに入れられてしまったり、スパムの報告をされてしまいます。
ロゴやフォントなどを使い、ブランドのイメージをメールにも反映させましょう。
また、画像も目に留まりやすいものや魅力的な商品の写真を使用しつつ、サイズが大きすぎないものにする必要があります。
メールマーケティングは開封率を1つの指標としています。
メールの開封率を上げるためには、開きたくなるようなメールの件名を付ける必要があります。
メールをパーソナライズするには、以下のような項目を件名に含めることができます:
・リードの名前
・リードの所在地
・過去の購入履歴をもとに類似の商品名をすすめる
場合によっては一度のメール配信ではメールを開いてくれないが、2度目3度目で開いてくれると言うことがあります。
同じ内容のメールを配信しすぎると、迷惑メールに入れられてしまう恐れがあるためフォローアップのメールは特定のメールマーケティングにのみ使うようにしましょう。
・カートに未会計の商品がある
・クーポンの期限が近づいている
などがフォローアップメールに適しているコンテンツです。
メールマーケティングは自動化することが可能ですが、メールの送信者をただのメールアドレスや会社にしてしまうと
「大量にメール送ってるだけなんだろうな」
のような印象を与えてしまいます。
そのため、営業社員の名前を使いメールのアイコンには人の写真を載せるなど個人同士のやり取りのようなメールを作成することがおすすめです。
メールリストの全員にメールを送ってしまう前に、件名や本文、CTAなどのa bテストを行い、メールのコンテンツを最適化しましょう。
テストを行うことにより、メールマーケティングを効果的に行うことができるのに加え、リードの好みや興味を把握することにも役立ちます。
日本には、特定電子メール法という迷惑メールの送信を規制する法律があります。
主な規定としては、
・事前に承諾を得たユーザーにのみメールを配信する
・送信者は氏名や名称、受信拒否のためのURL、住所、苦情や問い合わせ番号などをメール内に表示させる義務がある
・送信元アドレスのなりすましが禁止
・公表されているメールアドレスであれば承諾を得る必要がない
などがあります。
特定電子メール方に違反すると、懲役や罰金などの処罰がありますので、メールマーケティングを行う際にはコンプライアンスを徹底しましょう。
メールマーケティングを効率化してくれるツールは2種類あります。
1. MA(マーケティングオートメーション)ツール
2. メール配信システム
です。
これからメールマーケティングを始めるという方は、ツールの特徴を理解して自社に合っているツールの選定を行ないましょう。
代表的なMAツールには、Salesforceがあります。
Salesforceによると、MAツールには以下のような機能があります:
・リード分析
・マーケティングキャンペーン管理
・パーソナライズメール作成
・コンテンツ管理
・CRMとの連携 など
MAツールをメールマーケティングに利用することで、顧客やリードへ配信するメールのコンテンツを簡単にパーソナライズすることができます。
さらに、メールを配信するタイミングやリード分析によって見込みのある顧客にメールを送ったりとメールマーケティングに必要なポイントを全て抑えてくれます。
もちろん、手作業でも可能かもしれませんが、ツールを導入することでより簡単に効果的なメールマーケティングができます。
次にメールマーケティングに必要なものは、メール配信システムです。
メール配信システムには、Mailer To GoやSendGridなどが挙げられます。
メール配信システムの主な機能は以下の通りです:
・大量配信や一斉送信機能
・セキュリティの強いメールサーバ
・開封率やクリック率を用いた効果測定
・メール作成サポート など
メール配信システムを使うことで、大量のメールを簡単に一斉配信が可能で、効果測定まで行ってくれるためメールマーケティングにかける時間を削減することができます。
さらに、個人情報であるメールアドレスが一元管理されているためセキュリティの頑丈なものであることは絶対条件です。また、メールを大量に配信すればするほど、バウンスメール(エラーメール)も増えます。そのため、メールボックスをビジネス用のものと分ける必要があります。
オートスケールのメール配信システムであれば、プランを手動で変更せずともメールの量に応じてメールボックスの容量を変えてくれるためおすすめです。
メールマーケティングはすでに自社の製品やサービスに興味のあるリードにアプローチできるため、効果的なマーケティング手法ではありますが、上記で説明したように注意点を理解していなければ簡単に失敗してしまいます。
特にメールのコンテンツがターゲットに応じたものでなければ、迷惑メールに入れられてしまい、IPアドレスの評判を下げることにつながるためです。
効果的なメールマーケティングを行うことで顧客との関係を強化することができるため、これからメールマーケティングを始める方はぜひ本記事で紹介した注意点やコツなどを踏まえてメールマーケティングを行なってみてください!
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