メールのスロットリングを解説!スロットリングの原因と対策【メール配信ガイド】

メールのスロットリングを解説!スロットリングの原因と対策【メール配信ガイド】

(※この記事は、2023年7月4日に更新されました。)

本記事では、メールにおけるスロットリングとは何か、その原因対策について解説いたします。

メールを配信していてスロットリングによりエラーメールが返ってきたことのある方は、ぜひ参考にしてください。

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一般的なスロットリングとは何か?


一般的なスロットリングとは何か?

まず一般的に言うスロットリング(throttling)とは、ネットワークやシステムにおいて、リクエストや通信速度を制限することを指します。

ネットワークやサーバーは、一定の性能やプロセス能力を持っていますが、特定の利用者によって過剰な負荷がかかると他の利用者も正常に利用できなくなってしまう場合があります。

そのため、スロットリングでインターネット速度を制限などを制限することで、システムやサーバーの安定性を保っています。

一般的に、CPUの温度を監視して一定温度を超えると性能やパフォーマンスを制限するサーマルスロットリングなどがあります。

メールにおけるスロットリングとは?


メールにおけるスロットリングとは?

スロットリングとは、一定時間内に受信可能なメール件数を制限し、一定件数を上回ったり信頼性の低いメールが届いた際受信拒否をしてエラーメールを返却する仕組みです。

受信拒否は一時的なもので、一定時間経過することで再度メールの受信が可能となります。

スロットリングは、メールサーバーの過負荷やセキュリティ攻撃からの保護を目的としています。

メールなどのサービスを利用する一般ユーザーへのサービス品質を維持しつつ、悪意のある行為や過度なリクエストによる攻撃を防止するための仕組みです。

スロットリングの原因


スロットリングの原因

メルマガなどで一斉配信したメールがスロットリングを起こしてしまった場合、エラーメールが大量に発生してしまいます。

誤ってスロットリングを引き起こさないために、スロットリングの原因を理解しておきましょう。

1. 送信件数が多すぎる


短時間に大量のメールを送信すると、ISP(インターネットサービスプロバイダー)はサーバーの過負荷を回避するためスロットリング制限をかけます。

受信可能なメール件数の閾値は各ISPの内部基準によって定められているため、この件数以下であれば問題ないという一般的な値はありません。

そのため、必要以上に大量送信しないことを常に心がけるようにしましょう。

2. IPレピュテーションが低い


メール送信元のIPアドレスのレピュテーション(評判)が低い場合ISPはそのIPアドレスから送信されたメールに制限をかけることがあります。

過去にスパムとみなされ流ような行為をしてしまった場合には、送信元のIPアドレスが信頼性に欠けると判断され、スロットリングが適用されてしまいます。

こういった場合は、時間経過でスロットリングが解除される可能性は低いため、無闇なリトライ配信を行わずにIPレピュテーションの回復施策を検討しましょう。

3. 受信側のメールボックスの容量不足


受信側のメールボックスの容量がいっぱいになってしまうと、新たなメールを受け取ることができずにスロットリングが発生します。

受信者が大量の未読メールを保持している場合や、メールボックスの容量制限が低い場合にはスロットリングが発生しやすくなります。

長い期間放置されていて、容量オーバーが解消される見込みが薄いメールアドレスは配信リストから除外しましょう。

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スロットリングを発生させないためには?


スロットリングを発生させないためには?

スロットリングが発生すると配信したメールはエラーメールとなり、IPレピュテーションが低下します。

IPレピュテーションの低下はスロットリングの原因でもあるため、メールの到達率を下げる悪循環に陥ってしまいます。

スロットリングを回避し、メールの配信効果や到達率を向上させるための方法を解説します。

1. 適切な送信頻度・リトライの設定


スロットリングを回避するために、大量のメールを短時間で送信するのは控えましょう。

メルマガの配信を行う際は、訴求しそうなユーザのみに配信するなど送信先を制御することで、送信するメールの数やペースを適切に保つことができます。

また、スロットリングが発生した後に一定時間待ってからリトライすると、同一タイミングで発生したエラーメールが一斉に再送信されることとなり、再度受信拒否されてしまう可能性があります。

そうならないために、リトライの間隔を散らすためのロジックを適用しましょう。

・Exponential Backoff:リトライ時間を徐々に増やしながら再送信するアプローチ

・Jitter:リトライ回数に揺らぎを持たせるアプローチ

・Exponential Backoff And Jitter:リトライ時間増やしながら揺らぎを持たせて再送信するアプローチ

上記のようなアプローチを行うことで、一斉リトライによるスロットリングを回避することができます。

参考:AWS Solutions Architect ブログ

2. 用途に応じてドメインやIPアドレスを使い分ける


スロットリングは、一つのメールサーバーから大量にメールの配信を行うことで発生します。

業務メール、メルマガなどのマーケティングメール、システムからのトランザクションメールなどを全て同じメールサーバーで行うと、スロットリングは発生しやすくなってしまいます。

用途に応じてサブドメインを活用したり、マーケティング用とドランザクションメール用で送信IPアドレスを使い分けることで、スロットリングを回避することができます。

3. レピュテーションの維持


スロットリングを発生させないために、IPアドレスのレピュテーションを良好に維持しましょう。

送信者側にスパムなどの明確な悪意がない場合でも、メールの送信方法や配信サーバーのセキュリティ設定によってはIPレピュテーションが低くなることがあります。

メール配信を行う際には、信頼性の高いメール送信者としての評判を維持することが重要です。

4. 受信者にとって有用で品質の良いメールを配信する


メール配信システムのパーソナライズ機能などを用いて受信者にとって関連度の高いメールを配信することで、メールの品質を高く保つことが可能です。

受信者がメールに関心を持ち、開封やクリックなどのアクションを行う場合、メールの配信者のIPレピュテーションは高くなります。

また、メールを必要な相手に対してのみ配信することで、配信するメールの件数も抑えることができるため、件数に起因するスロットリングを回避することができます。

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