メールの到達率を上げるベストプラクティス5つ【メールが届かない人必見】

メールの到達率を上げるベストプラクティス5つ【メールが届かない人必見】

(※この記事は、2023年6月13日に更新されました。)

メールマーケティングを行っている人の中に、

「メール配信の到達率とはなんだろう」

「到達率を上げるにはどうしたらいいの?」

「メールマガジンの配信成功率が低い...」

と悩んでいる方はいませんか?

メール到達率はメールマーケティングや企業のメール配信の効果測定を行う際に重要な指標です。

今回は、メールの配信の到達率が低い原因や、到達率を上げるには何をすべきかを解説します。

メールが届かなくてお悩みの方はぜひご覧ください。

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メールの到達率とは?


メールの到達率とは?

メール到達率とは、「配信したメールが受信者のメールサーバに受け入れられたメールの割合」のことを指します。

そのため、配信したメールが、受信者の受信ボックスに届いたのか迷惑メールフォルダに届いたのかは含まれない単なるメールの配信成功率(エラーメールとして返らない)という定義もあります。

メールマーケティングでは、顧客のメールアドレスのリストに対して一斉に広告メール、メールマガジン等を配信します。

しかし、この時に送ったメールの全てが受信者のメールボックスに届いているわけではありません。

メールの内容や配信方法によって迷惑メールボックスに振り分けられてしまったり、受信サーバーから受信を拒否されてしまいバウンスメールとなるケースがあります。

また、すでに使われていない古いメールアドレスへの配信も受信されずにエラーメールとなることがあります。

このようにさまざまな理由で受信者の元に届かなかったメールを差し引いて、実際に受信者まで届いたメールの割合を到達率といいます。

メール到達率の計算方法は?保っておきたい平均到達率とはどの程度?


メール到達率の計算方法は?保っておきたい平均到達率とはどの程度?

メールの到達率はメール配信システムを利用することで確認できます。

メールの到達率の計算方法は以下の通りです。

到達率 = 到達数 ÷ 配信総数 * 100

メールマーケティングを行う際の到達率は平均97〜100%を保つように心がけましょう。

到達率が90%を下回るようなメール配信を行っている場合は、送信者のIPアドレスの評価(IPレピュテーション)の低下につながる可能性があるためすぐさま改善が必要です。

次に、メールの到達率が下がってしまう原因について解説します。

メールの到達率が低い時に考えられる原因5つ


メールの到達率が低い時に考えられる原因5つ

メールの到達率にはIPアドレスのレピュテーションが大きく関係しています。

送信元のIPアドレスのレピュテーションが低いと、ISPやメールサービス事業者が設定しているフィルタリング機能によって迷惑メールに振り分けられてしまいます。

IPレピュテーションが下がってしまう原因を具体的に解説していきます。

1.同一IPアドレスから大量の配信を行っている


メールを送信する際に通常のメーラーで大量のメール配信を行うと、同一のIPアドレスのメールサーバからメールが配信されます。

同一のメールサーバから大量のメール配信を行う行為は、迷惑メール配信業者の挙動と似ているため受信サーバ側からの信頼性が低下します。

メール配信者に悪意がなかったとしても、各社が定めているフィルタリング機能によって特定のIPアドレスをブロックしたり、迷惑メールに振り分けられてしまう確率が高くなります。

そういった事態を避けるために、メール配信者向けにメールリレーサービスが提供されています。

メールリレーサービスとは、メールを送信する際に複数のIPアドレスを使って分散して配信することで、単一のメールサーバからの大量配信を防ぐための仕組みです。

詳しくは、Mailer To Goのウェブサイトをご覧ください。

2.バウンスメール率が高いメールリストに繰り返し配信を行っている


バウンスメールとは配信できずに送信者に戻ってきたメールのことで、エラーメールともいわれます。

ビジネス以外の場面でも、すでに使われていないメールアドレスにメールを送って送信できずにメールが戻ってきた経験があるという方も多いのではないでしょうか。

バウンスメールにはハードバウンスソフトバウンスの2種類があり、それぞれ適切に対応する必要があります。

ハードバウンスとは、宛先アドレスがすでに使われていない場合など今後解決の見込みがない恒久的な理由で配信できなかったバウンスメールを指します。

ハードバウンスは、繰り返し配信してしまうとIPレピュテーションが低下するため、すぐに該当のアドレスを配信先リストから削除しましょう。

ソフトバウンスとは、添付ファイルの不備や、受信先のメールボックスがいっぱいになっているなど一時的な理由でメールが配信できない場合に発生するバウンスメールです。

ソフトバウンスには改善の見込みがあるため、すぐさま配信先リストから削除する必要はありません。

ただし、長期間放置されているメールアドレスでは受信できない要因が改善される見込みは薄いため、数回配信して改善されないようであれば配信先リストから削除しましょう。

3.メールコンテンツが不適切


メールの内容が不適切とみなされた場合にもIPレピュテーションは低下します。

不適切な内容の具体例としては「無料」「出会い」「今だけ」のような迷惑メール配信者が頻繁に使うような文言が使われているケースです。

また「!(感嘆符)」が大量に使われてたり、不自然な日本語が含まれているメールもメールとしての信頼性が低いとみなされてしまいます。

また、メールの受信者に迷惑メールとして報告されてしまうとコンテンツが不適切であるとみなされてしまいます。

メール作成時に使用する文言や記号は、不審に思われるようなものが含まれていないかを確認しましょう。

4.スパムトラップへのメール配信


スパムトラップとは、ISPやスパムメールの撲滅を目指す団体が公開している実際には使用されていないメールアドレスです。

使用されていないメールアドレスをあえて解放しておき、無断で送られてきたメールを捕捉して配信業者を特定するための罠のようなものです。

特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」では受信者の同意を得ずにメール配信を行うことを原則禁止としています。

なんらかの手違いによってスパムトラップにメールを配信してしまうと、自動生成・総当たり形式でメールを配信している迷惑メール配信業者であるとみなされてしまいます

スパムトラップにメールを送った場合は高い確率でブラックリストに登録されてしまうため注意が必要です。

5.実績のないIPアドレスからのメール配信


IPレピュテーションが低い場合は迷惑メールになってしまうということをご説明しましたが、実はIPレピュテーション実績がない新しいIPアドレスでの配信でも、迷惑メールと判断されてしまうことがあります。

新たにIPアドレスを取得した際には最初から大量配信をせずに、少数の優良なメール配信を繰り返してIPレピュテーションの実績を作りましょう

またはメール配信システムを利用することで、立ち上げ当初から迷惑メールと判定されにくく信頼性が高いメールを配信することが可能です。

詳しくは、「IPレピュテーションの確認方法3選!メール到達率に及ぼす影響と改善方法を紹介」をご覧ください。

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メールの到達率を改善するためのベストプラクティス5つ!


メールの到達率を改善するためのベストプラクティス5つ!

メール到達率を下げないためにはIPレピュテーションに悪影響のある行動をしないことが大切であると解説してきました。

では、到達率を上げる場合にはどうしたらいいのでしょうか?

ここでもIPレピュテーションが重要なポイントになります。

本章ではメールの到達率を上げるために必要な設定や管理方法を解説します。

1.送信ドメイン認証を行う


送信ドメイン認証とは、メールがなりすまし配信されていないことを証明するための手法です。

送信ドメイン認証を行っていると信頼性が高いメールであるとしてIPレピュテーションが高くなります。

送信ドメイン認証には以下の手法があります。

・SPF(Sender Policy Framework)

メールの送信元ドメインが公式のものかを確認する認証。

・DKIM(DomainKeys Identified Mail)

メールに電子署名を付け、メールの送信者が送信ドメインの所有者であるか、メールが改ざんされていないかを確認する認証。

・DMARC(Domain-based Message Authentication、Reporting and Conformance)

SPFとDKIMを組み合わせたなりすましメールにもっとも有効な認証方法。

上記に記載のある送信ドメイン認証はどれか一つというわけではなく、3つ全てに対応することでなりすましでないことを証明しましょう。

詳しくは、「なりすましメールの見分け方は?仕組みや特徴、対策も解説」の記事をご覧ください。

2.メーリングリストをクリーンに保つ


到達率が下がってしまう原因でもお伝えしましたが、送信先が不適切だとIPレピュテーションは低下してしまいます

バウンスメールとなるメールアドレスを削除したり、長期間開封されていない配信先へのメール配信は定期的に棚卸しておきましょう。

メール配信サービスのようなメール配信のためのサービスでは、バウンスメールの振り分けや管理が容易になる機能が提供されています。

3.配信停止がしやすいメール設計にする


メール配信時に同意(オプトイン)を得ている場合でも、受信者の都合や興味の移り変わりによりメール配信を停止(オプトアウト)したくなるというケースは多くあります。

配信するメール本文内には必ずオプトアウトに関する手順やリンクを挿入しましょう。

オプトアウトについて明記されていなかったり、手順が複雑で利用者がすぐに配信停止できないような場合にもコンテンツ内容が不適切であるとみなされやすくなります。

4.受信者にカスタマイズしたメール配信を行う


マーケティングメールを配信する際、所有している全ての顧客メールアドレスに対して一斉送信を行うのではなく、顧客の属性に応じてある程度配信内容をカスタマイズして配信しましょう。

顧客のニーズや属性に応じて配信内容をカスタマイズすることセグメント配信といいます。

セグメント配信を行うことで受信者にとっても必要なメールだけが届けられるため、訴求効果が高まり、企業への心象をよくする効果も期待できます

また、関連性の低い顧客への配信を行わないことで結果的にメールの開封率が高まるため、IPレピュテーションの向上にもつながります。

5. メール配信システムの利用


メルマガやマーケティングメール、トランザクションメールなど、ビジネスで顧客にメールを配信したい場合はメール配信システムの利用がおすすめです。

メール配信システムは、企業やビジネスが顧客に大量のメールを送信してもレピュテーションを管理でき、高い到達率を保つことができる非常に効果的なシステムです。

メール配信の到達率を高く保つだけでなく、メールリストやエラーメールの管理、自動送信メールの設定、ドラッグ&ドロップエディタでHTMLメール作成など、ビジネス向けのメール配信を効率化してくれます。

詳しくは、「sendgridなどのメール配信システム8つを比較・紹介!選び方のポイント解説」の記事をご覧ください。

メール到達率を高く保って信頼されるメール配信を


メール到達率を高く保って信頼されるメール配信を

メールの到達率を向上させるには、到達率の低下の要因を取り除くことと到達率を向上させるための取り組みを行うことの両方が必要になります。

その際にポイントになるのがIPレピュテーションです。

IPレピュテーションを高く保つことで、到達率の高いメール配信が可能となります。

本記事で言及したメールリレーサービスやバウンスメールの解析、送信ドメイン認証など、IPレピュテーションを維持しながらメール配信を行うことを支援するサービスをメール配信サービスと言います。

Herokuのメール配信サービスMailer To Goでは本記事でご紹介した機能を備えており、メール配信ビジネスのサポートを行っています。

また、システムから配信されるトランザクションメールにも強みを持っていますので、ビジネスでメール配信を行う機会がある方は、ぜひ一度お問い合わせください。

おすすめ記事:迷惑メールフォルダにメールが入ってしまう時に考えられる理由4つと対処法

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