(※この記事は、2023年8月18日に更新されました。)
「IPアドレスのレピュテーションとは?」
「メールの到達率にどんな影響があるの?」
という疑問をお持ちの方はいませんか?
IPレピュテーションの状態が悪いとせっかく送ったメールが顧客に届かないという事態に陥ってしまいます。
今回は、IPレピュテーションの仕組みや改善方法などについて解説します。
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IPレピュテーションとは、送信レピュテーションの1つで「IPアドレスの信用や評価のこと」を指します。
そのIPアドレスが過去にどのような挙動をしているかを分析して評価を行っています。
インターネット上には悪質なWebサイトや迷惑メールが存在します。
悪意のあるメールに引っかからないためには利用者自身のリテラシーも重要ですが、システム側でセキュアなメールのみを利用者に届けるという仕組みも合わせて必要となります。
IPレピュテーションの評価に応じてサーバ側でセキュリティ対策を行うことで、悪質な行為を行ったとみなされたIPアドレスを利用者から遠ざけることができます。
メール送信者が気をつける送信レピュテーションとして、ドメインレピュテーションというものもあります。ドメインレピュテーションとは、IPアドレスではなくメール送信者のドメインを基準に評価される仕組みです。
ドメインレピュテーションは、IPレピュテーションと違い変更ができないため、迷惑メールと取られるメールを送ってしまうとドメインやブランドのイメージに影響を与えてしまうため注意が必要です。
IPレピュテーションは以下の機関によって評価されています。
GoogleやMicrosoftなどのISP(インターネットサービスプロバイダー)
その他第三者サービス機関
IPレピュテーションのスコアは過去30日間にそのIPアドレスがどのような挙動をしたかによって算出されており、0-100の間で示されます。
IPレピュテーションが悪化したIPアドレスは、「汚れたIPアドレス」ともいわれます。
汚れたIPアドレスのスコアを戻すためには長い時間を要し、メール送信を頻繁に行うビジネスにおいては非常に悪い影響を及ぼします。
IPレピュテーションが悪化した際にもっとも影響が出るのがメールの到達率です。
受信者側のサーバでは、IPレピュテーションを元に迷惑メールの振り分けやスパムフィルターを行っています。
迷惑メールに振り分けられてしまうとメールが受信者に配信されないため、到達率が低下します。
また、場合によってはインターネットサービスプロバイダによって配信そのものをブロックされてしまうケースもあり、こちらもメールの到達率を著しく低下させてしまいます。
メールの到達率は以下の式で計算できます。
メール到達率 = 100 - エラーメール率
エラーメール率 = エラーメール数 /メール送信数 × 100
メールマーケティングでは、配信の効果測定のためにメールの到達率を一つの指標としています。
顧客へしっかりアプローチができているかを示す数値なので、到達率を高く保つことは非常に重要です。
上記のようにメールの到達率が低下し、スパムフィルタにかかったり、迷惑メールフォルダに振り分けられたりすると、さらにメールに到達率が低下し最終的には、IPアドレスがブラックリストに登録される可能性があります。
ブラックリストにIPアドレスが登録されてしまうと、プロバイダによりメールの受信を拒否されたり、スパムフィルタによって送信したメールがブロックされてしまいます。
IPレピュテーションが低いと、メールの受信者のスパムフィルタがメールを確認するのに時間がかかるため、メール送信に遅延が発生してしまいます。
IPアドレス単位で確認しているため、メールの内容に限らず同じIPアドレスから送信されたメールは全て遅延してしまう可能性があるのです。
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IPレピュテーションの重要性をご説明してきましたが、良い評価を保つためにはどのようなことができるのでしょうか。
意図せずIPアドレスの評価を低下させてしまわないために、評価基準と改善・維持方法を解説します。
IPレピュテーションの厳密な評価方法は安全面の観点から公開されていませんが、下がってしまう原因や評価を保つための方法は公開されています。
送信者ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)の有無
スパムトラップ(ハニーポット)へのメール配信有無
有害なメールとして受信者から報告の有無
突発的に大量のメール配信の有無
メールの内容に受信者を煽る文言(「無料」や「!」など)の有無
メール本文のリンクやダウンロードファイルの適切性
上記以外にも複数の観点で加点減点を行った最終的なスコアがIPレピュテーションとなります。
基本的には評価基準を参考に改善を行いましょう。具体的な対策は以下の通りです。
特に、配信先メールングリストが更新されておらず利用されていないメールアドレスに何度もメールを配信してしまうとエラーメール率が高くなってしまいます。
意図せずとも利用されていないメールアドレスにメールを配信したり、マーケティングメールの頻度があまりにも高いと迷惑メールを送っていることと見なされてしまいます。
エラーメール率は一般的に3〜5%以下になることを目安とされており、これを超えてしまうとIPレピュテーションの悪化につながります。配信先メーリングリストのクリーニングはこまめに実施しましょう。
また、なりすましの被害に遭うとレピュテーションが低下する恐れがあるため、送信ドメイン認証の設定などなりすましの対策を行うことがおすすめです。
現在のIPレピュテーションのスコアを確認する方法をご紹介します。
McAfeeやMicrosoftが提供しているサービスで確認できます。
Return Path社が運営するサービスです。
IPレピュテーションを100点満点で採点しており、80点以上が合格レベルとされています。
【TrustedSource】
McAfee社が運営するサービスです。
IPレピュテーションスコア以外にも、ドメインの履歴やメールサーバ情報を確認できます。
【Google Postmaster Tools】
Google社が提供するサービスで、Gmail上で提供されています。
IPレピュテーションを4段階で評価しています。
【Microsoft SNDS】
Microsoftが提供している無料のサービスで、IPレピュテーションに加えて、メールの受信箱への到達率なども確認することができます。
ブラックリストに登録されてしまうと、正常なメール配信を行うことは困難です。
到達率が著しく低い場合はブラックリストに自社IPが登録されてしまっていないかを確認しましょう。
ブラックリストは以下のサービスで確認することが可能です。
Barracuda Reputation Block List
迷惑メールの送信元IPアドレスが登録されている無料のブラックリストです。
MultiRBL
複数のブラックリストからIPアドレスやドメイン名を一括検索できるブラックリスト検索サービスです。
MXToolBox
IPアドレスやドメイン名によるブラックリストの検索やDNSレコードのチェックを行うサービスです。
自分自身にメールを送信して受信できるかを確認することは、最も手軽なIPレピュテーション確認方法の一つです。
受信時に迷惑メールフォルダに振り分けられていたり、メールが届かない場合はIPアドレスが汚れてしまっており、到達率に悪影響を及ぼしていると考えられます。
IPレピュテーションは、到達率の高いメールを送信したい場合には気をつけたい要因です。
一度IPアドレスの信用が低下してしまうと、プロバイダからメールの受信を拒否されたり迷惑メールに分類されメールが受信ボックスに届かなかったりします。
メールマーケティングなどを行いたい場合は、会社のメールレピュテーションを高く保つための工夫を行いましょう。
Mailer To Goはウォームアップを待たずに到達率の高いメールをすぐにでも独自のドメインより送信することが可能です。
気になる方はお気軽にお問い合わせください。
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